Windows Vistaで物理メモリをRAMディスクにする/未管理のメモリを使う

32bitのOS(Windows XP X86(32bit版)やVista X86)では、通常4GB以上の物理メモリを使用することが出来ない。
どんなにメモリを積んでもOSでは4GBまでしか管理されず(マザボの種類によるが、BIOS上では積んだ分だけ管理される。)、さらに予約済みメモリ等の関係で実質3.25GB程度がシステム上使えるメモリの最大となる。(この差分を「天使の取り分」と呼ぶそうな)
実際、私のPCもメモリを4GB積んでいるが3.25GBまでしかシステムに認識されずに口惜しい思いをしていた。


しかしなんと、Gavotte Ramdiskというツールを用いることでその「天使の取り分」を有効活用することが出来るそうだ。
実現できる機能は二点。
・物理メモリをRAMディスクとして利用可能。
・さらに、OSが未管理部分の物理メモリまでもがRAMディスクとして利用可能


つまり、4GB-3.25GB=約768MBを超高速アクセス可能なディスクとして使える(!)というわけだ。

で、早速そのツールを試してみた。

結果は以下。
やり方は以下のサイトの詳しい解説が載っている。
http://d.hatena.ne.jp/p-4/20080511


これが、OS未管理部分の物理メモリを利用したRAMディスク。
4GB以上の物理メモリがあれば、その分だけの容量を確保可能。


管理部分のメモリを使用していないため、物理メモリの使用量は増えていない。




HDDベンチマークで計測したRAMディスクの速度。

read 159.3MB/s
write 147.4MB/s

正直、異常なレベルの読み込み/書き込みの早さ。あのSSDでさえランダム読み込みが100MB/sの速度(訂正。4kの計測では精々30~50)がいいところなのだから、この速さは驚異的。なんてこったい。
試しにIEのキャッシュをこのディスクに指定し、サイトを50ばかり同時に開き、再起動し改めて50ばかり同時に開くと…



さて、このマザーボードにはどの程度メモリが積めたかな…