Gears of War

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id:inutugeがcoop(協力プレイ)をやりたいと言っていたので、とりあえずXBOX360版を購入してプレイ。一触りでベタ惚れ。いやーこれは面白い。ファーストインプレッションではあるが手放しに褒められる。
最初に目を引かれるのは圧倒的なグラフィック。こいつは久々にヒットした美しさ。人間の皮膚、装甲服のディテールの細かさも凄いが、クリーチャーのおどろおどろしさと言ったらもう、気味が悪いほど。流れる水、建造物に反射する光、弾着のエフェクト、などなどとても2006年の作品とは思えないほど美麗。それがFPS30程度で安定して出せる360も中々のものだと思った。(イベントシーンだとFPS15以下まで落ちる場面もあるが…)

というか非常に細かい効果音や演出も相まって、下手なホラーゲームよりも遥かに怖いよこれ! まさに本能刺激ゲーム。


GoWはいわゆるTPS(third person view shooting)で、昔からPCゲームでは主流だったFPSとはちょっと異なる。具体的には、プレイヤーの視点がキャラの後ろ(GoWの場合はデフォルトで右後ろだが)になるわけでキャラの動きが見やすくなる分、狙いが付けにくくなる(相対的に敵の姿が小さくなる)という特徴がある。ただこのゲームの場合、障害物の陰から撃ちまくりというか、無論狙うことは非常に重要なのだが、それ以上に敵に接近する能力というかなんというか…狙いにくいという点が欠点になっていない感はある。FPSのようにターゲットスコープが出て狙える状態もあるし。

このゲームはコントローラでやるゲームであって、PCゲームのFPSのようにマウスとキーボードでやるわけではない。で、FPSのような複雑な動きをどうやってボタンが少ないコントローラでやるのか、というソリューションをこのゲームは見事に行えているんじゃないかな。具体的には、ボタン一つで身を屈めてダッシュ(画面の揺れがまたカッコイイ)、障害物に身を隠す、壁から壁へ移動、武器だけを出してめくら撃ち、側転、前転などなど、スピーディなアクションを行える。FPSと違って自キャラが画面に見えるので、このあたりのキャラの行動が視覚として確かめられるというのはゲームプレイの心地よさに一役買っていると思う。勿論、マウスで狙いをつけるのに比べればスティックによる狙いはかなりやりにくいのは事実。

敵出現⇒掃討⇒移動⇒敵出現…という流れでゲームは進むのだが、「次の敵はまだか!?」と「ちょっと休憩をしたい」の間くらいの絶妙なタイミングでそのサイクルが行われるため実に落ち着いてプレイが出来る。いや、このテンポはすごいよ。よく調整されているなと素直に感心。オートセーブ(途中復帰ポイント)も小まめに行われるし、道に迷うことも無く、ライフは自動回復(まぁ最低難易度だからか?)、しかしそれでいて単調にならない…なんだろう、ゲームのプレイしやすさという点からいうと傑作の部類に確実に入ると思う。アサルトライフルにチェーンソーがついている頭の悪さ(褒め言葉)も素晴らしい。

…向かってくるクリーチャーに滅茶苦茶に弾丸をぶち込んで、倒れた死体にも撃ち込み続けるたいという衝動がわりと自然に出てくるのは、それだけ臨場感をキャラクターと共有しているということなのだろうか。


マルチプレイはまだ行っていないが、シングルプレイだけでも気長に楽しめそう。いいゲームだ。